渡辺万里さんについて

 

2003年の夏、東北へ仕入の旅に出ることになった私は新しい作家さんとの出会いを期待していました。

たまたま電話をした柳沼純子さんに「東北に良い作家さんいらっしゃいませんかね?」と聞いたところ「盛岡に一人おられます」とのこと。
なんでも、柳沼さんが愛知県の瀬戸に住んでいた時のアパートのお隣さんが渡辺万里さんだったそうです。
柳沼さん曰く「万里さんの陶雛(焼き物のおひなさま)は良いですよ。 」
ううむ、なかなか人を褒めない柳沼さんが、渡辺さんの事を褒めている!!
これはきっと凄い方だわっ!と、早速、渡辺さんに連絡を取ったところ快く会ってくださることになりました。

そしてお約束の日、列車の時間にせかされてあまりゆっくりは出来なかったのですが、
渡辺さんにお会いして作品を見た瞬間に柳沼さんの言葉が思い出されました。
あいにく陶雛はなかったのですが、動物をモチーフにした作品が何点かありました。キリン・ウサギ・ゾウ…そのどれもが生き生きと大胆で繊細な愛らしさの宿った作品だったのです。
「こりゃ柳沼さんが褒めるわけだわ・・・」と思いつつ、今度は花の絵付けを見て 、その色遣い・筆運び・配置のバランスに「が〜ん!す、凄いっ!」と再び衝撃を受けてしまいました。
私の頭の中で、鐘がリンゴ〜ンと鳴り響き「見っけー!」とカッパくんが走り回っているところを想像してください。
思わず長野県に向かって「柳沼大明神様ありがとうございました!」と拝んでしまいました 。

そして、短い時間の中でも私がしっかりと感じ取れた事は、渡辺万里さんがとても楽しく作陶活動をしておられる事と、植物や動物を心から愛しておられる事でした。
『器』にはね、そんな『作家さんの心』が込められるのですよ。

渡辺万里さんの器は、大堀屋が太鼓判を押してお薦めいたします。
おそばに置いて頂くと、きっと幸せを感じて頂けることでしょう。

最後に余談ですが 渡辺万里さんと岩田ゆりさんのお母さま同士が昔からのお友達で、渡辺さんが瀬戸へ陶芸の勉強に行かれたと言うのを聞いて、岩田さんのお母さまが「あんたも行きなさい」と岩田さんに陶芸を薦められたそうです。

なんとまぁ、岩田さんが陶芸を始められたきっかけが渡辺さんで、その渡辺さんのお隣に住まれていたのが柳沼さんで、その3人の作家さんの作品が今、大阪の大堀屋の棚で仲良く並んでいるということが「なんだか不思議な御縁ですねぇ」と言う事が言いたかったんですよ。

あ、ついでにそんなお三人を育てた「瀬戸」も凄いです!

 

2004.4.27.

大堀屋 大堀正美

 

メールはこちら
渡辺万里TOPへ
HOME